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僕は週2,3、ルワンダ人にフランス語を教わっている。 その先生は、発音が悪すぎて、イライラするくらいで、先生を変えようかと検討中でもある。 それでも2000frw/時と格安なので、先生を変更することに躊躇している。 今日その先生から、というか、ルワンダ人から初めて、虐殺についての話を聞いた。 今から書くことは、その先生の話を僕なりに解釈したことなので、鵜呑みにしてほしくない。この話の裏を取る必要はあるが、忘れないためにもここに記す。 1990年から1994年までルワンダでは政府(フツ)対市民(ツチ)の紛争があった。 その間は、15歳未満の子供たちも戦場に赴いた。 その紛争は市民が勝利することになった。 が、政府軍がそのまま引き下がることもなく、当時の大統領をのせた飛行機を政府軍によって墜落させた。 当時の大統領はフツであるので、それをツチの犯行だと広まった。 そこで、政府軍(フツ)は市民(ツチ)の皆殺ししようと、大虐殺が始まった。 政府はフツに対して、 「Allez tuer!(ツチを殺せ)」 「Masscarez!(ツチを皆殺せ)」 と連呼していたそうである。 4月から6月の間で100万人もの死者が出たらしい。 そして、30万に以上のものが罪に問われている。 人数がはっきりしないのは、まだその判決が出ていない容疑者がたくさんいるからである。 今でもその裁判は続いておりそれをgacaca裁判と呼んでいる。 gacacaというのは、キニアルワンダ語で、地域住民が集まって問題を解決するような活動のことを意味する。 これは、ルワンダでは伝統的な活動なのだが、だんだんその活動が薄れてきて、ジェノサイドの容疑者が多すぎて、裁判所だけでは判決が付けれないので、もう一度gacacaという制度を復活させたらしい。 gacacaというのは、本来、住民指導で行われるものだが、今は政府主導になっており、なかなか地域住民が集まらず、未だに判決がはっきりしない容疑者が多いとのこと。 もともとは少年兵の話しがきっかけで、ここまで話が広がった。 上記に書いたことは、フランス語の先生が言ったことを、僕なりに解釈して、かみ砕いて書いたこと。 フランス語の先生が言ったことが正しいかどうかも分からないし、僕の理解が間違っている可能性もある。 それなら、書くなよって思うかもしれないけど、少なくとも、僕はこのように理解したわけで、これから少しずつだけど、自分なりに、ジェノサイドのきっかけとその後について追っていきたいと思っている。 この話をしているとき、「ツチ」「フツ」と発するとき、先生は非常に小声になった。 まるで、誰にも聞かれてはならない言葉を発するかのようであった。 黒板に書かれた「ツチ」「フツ」とか、Masscarer(虐殺)とかの単語も話しが終わったら、即座に消した。 先生が「ツチ」か「フツ」かは知らないし、知る必要もないと思っている。 その時の先生の振る舞いを見て、この問題の根深さを感じた。
by rwandaful
| 2011-08-26 05:11
| ルワンダ
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